それ本当に必要!?保険で損をしない見直し術6選

10月に入り、お酒やお菓子などの食料品がまた一気に値上がりしましたね。ガソリン代も高騰したままなので車が必須の我が家の変動費はアップアップ状態です…。
きっとみなさんの家計や貯蓄にも大きな影響が出ていることでしょう。

さて、前回までの記事では、継続的に家計の負担を軽減するために固定費の削減がポイントであることを説明してきました。昨今の物価高において、日々値上がりする変動費をどうにかするのは至難の業。
やはりここは固定費を見直すことで家計の改善をしていきましょう!

毎月支払いが発生する固定費の中で、金額の大きな「住居費用」、「自動車費用」、「保険料」、「教育費」は4大固定費と言われています。
その中でも今回は、「保険料」に注目して削減方法をご紹介します。

「保険かぁ…。昔入ったものをそのまま払い続けているわ…。」
「毎月数万円かかっているけど、とにかく保険に入っておけば安心!」
「いまいち自分が入っている保険の内容を理解していないなぁ。」

こんな方はとっても危険です!
保険は病気やケガ、死亡、事故などの不測の事態に対するリスクに備えるものなので、長期的に支払いをしていくケースがほとんど。定期的に見直しすることで月々の支払いを抑えることができれば、家計への負担を継続的に軽減することが可能ですよ!

目次

保険にはどういう種類がある?

ひとえに「保険」といっても、その種類はさまざま。
ライフステージや家計状況によってその必要性はまったく異なります。
例えば、子供の独立や住宅ローンの完済により、生命保険や火災、地震保険などの住宅保険の必要性がなくなるケースもあるので、そういった家庭のライフイベントのたびに保険は見直すべきものなのです。

生命保険死亡保険終身保険
定期保険
収入保障保険
養老保険
医療保険・入院保険終身医療保険
定期医療保険
三大疾病の保険
がん保険終身がん保険
定期がん保険
個人年金保険無選択型個人年金保険
外貨建て年金保険
就業不能保険
損害保険自動車・バイク・自転車保険
旅行保険国内旅行保険
海外旅行保険
火災保険家財保険
地震保険
傷害保険
ペット保険
その他学資保険
保険の種類一覧

保険って、「よくわからないけど入っていれば安全」みたいに思っちゃう節があるよね。。
保険会社の人に言われるがまま何でもかんでも契約しちゃって、月数万円の出費になってしまうことってよくある!

その気持ちは分かるにゃ。
だけど、独身と既婚、子供の有無によって必要な保障はまったく違うし、そもそも複数の保険で保障内容がかぶっているケースも多々あり、きちんと自分自身で保険の内容を理解し、必要なものを取捨選択する必要があるにゃ!

保険をムダなく活用するためには
  • ライフイベントごとに保険の内容の見直しを行う
  • 保険の保障内容を自分自身で理解する
  • 必要なものを取捨選択する

不要な保険がきっとある!?保険の見直しポイント

ではいざ保険の見直しを!と思っても、具体的にどういう点を意識して改善を進めていけばいいのか分からない方もたくさんいらっしゃいますよね。
見直しポイントはたくさんあるので、一つずつチェックしていきましょう。

【見直しポイント①】保険は貧乏人のためのもの

「保険は絶対に入っておくべき!」というのは日本人のほとんどが感じていることだと思います。実際のところ、日本人の約8割が生命保険に加入しているそうです。
ですが、昔と違って医薬品や食べ物・健康増進施設などが発達した現代では、保険を使うタイミングが減ってきたといえます。
また、生命保険は病気やケガによる保障、そして死亡時の給付金などを目的として加入しますが、普段から必要な備えが出来ていて、いざというときにある程度まとまったお金が捻出できる人にとっては必要性はまったく高くありません。
ただし、そうとはいえいつ何が起きるかなど誰も予測できないですし、万が一のときの支出が予想以上に高額になることも多々あります。生命保険の必要性を検討する際は、まずは十分な資産形成ができているかをしっかり考えることが必要です。

以前FPに家計改善の相談をしたときに、「保険は貧乏人のためのものです。いざというときのお金がまったくない人は入るべきですが、そうでない人は入る意味がほぼありません。」と言われたときはつい笑っちゃったよ(笑)

【見直しポイント② 】公的保険や会社の制度を活用

私たちは毎月社会保険料の支払いをしているので、国の公的保険によって死亡や病気・障害・介護・就労不能などによる保障を受けることができます。
また、国民健康保険により、働いている世代の医療費の自己負担額は3割で済みますし、さらに高額医療費制度を利用すれば負担額をかなり抑えられます。

高額療養費制度とは、1カ月の間に医療機関や薬局の窓口で支払った額が一定の上限額を超えた場合、超過した分のお金が払い戻しされる制度のことです。
自己負担額の上限は年齢と所得によって異なります。
参考:【全国健康保険協会HPより】高額医療費制度のしくみ

友人が以前婦人科系の手術をした際にかかった金額は、この高額医療費制度のおかげで約6万円だったそうよ(3泊4日の入院費含む)。
友人は医療保険に加入しておらず全額貯蓄で賄えたので、民間保険の必要性は感じられなかったと言っていたなぁ。

また、健康保険の他にも、勤務先企業の見舞金・団体医療保険・労災保険・収入保障保険などの福利厚生が充実していれば、民間保険に入らずとも十分な保障を受けられる可能性もあります。
例えば「死亡退職金」の制度がある場合、対象者が死亡した場合、会社から数千万円もらえることも。

死亡退職金とは、労働者の死亡に伴う退職または退職後の死亡によって発生する退職金で、退職者本人の代わりに遺族に支払われるものです。
死亡退職金の相場は1000万円~2000万円で、相続税がかかる点に注意が必要です。

【見直しポイント③ 】貯蓄型の保険は割に合わない?!

終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などの貯蓄型保険は、金融緩和政策を背景に超低金利が長期化しているため、高度経済成長期に5%前後あった予定利率は徐々に低下して、現在は1%未満と低い水準になっています。
大手保険会社でも終身保険や長期定期保険が0.25%、養老保険は0.60%にまで改定されているケースがあり、「貯金の金利よりはマシ」という程度なのが現状です。
また、生命保険の満期や解約により受け取った保険金は、所得税・贈与税のいずれかの課税対象になるため、満額受け取れない可能性もあります。
貯蓄型の保険は将来の備えとしてさほど魅力的とは言えないので、リスク補填と将来への備えは別ものとして考えるのがいいかもしれません。
保険は掛け捨ての契約で保険料を抑えながらリスクをカバーして、備えとしての資産形成はNISAや確定拠出型年金のiDeCoなどの非課税制度を利用することも検討してみてください。
ただし、NISAやiDeCoは「投資」ですので、資産を増やすことを約束してくれるものではない点にくれぐれもご注意くださいね。

スクロールできます
メリットデメリット
貯蓄型保険保険料控除で減税が受けられる
元本が保証される
途中で解約した場合、解約返戻金が払い込んだ保険料を下回ることがある
契約の維持・管理といった事業運営に必要となる経費が利率に反映される
運用の利率が低い
NISA・iDeCo利益に対して課税されない
運用手数料が0円のサービスがある
高い利率が見込める
投資に伴うリスクがあり、市場の変動による損失が発生する可能性がある
非課税限度額がある
貯蓄型保険とNISA・iDecoのメリットデメリット比較

【見直しポイント④ 】加入済み保険の保障額と保険期間を要チェック

保険の加入には、経済的な安定や家族の保護、将来への備えなど、様々な目的があります。さらにそこには、「定年を迎えるまで」「子供が独立するまで」といった目標期間と、どのくらいの保障が必要なのかというライフプランがあるはずです。
必要な保障というのはライフステージの変化や収入・貯蓄などによって変わるものなので、加入したきりで保険の見直しを行っていないと、現状に合っていない保障内容に対し無駄なお金を支払ってしまう可能性があります。
ただし、保険に入る主な目的は「生活の安定のためにリスクを管理する」ことなので、保険料を減らすことだけを考えるのではなく、時には適切な保障額を確保するために増額することも検討してください。
いずれにせよ、入りっぱなしの状態にはムダが潜んでいるので、保険は定期的に見直しをしていきましょう。

【見直しポイント⑤ 】クレジットカードの付帯サービスの利用

旅行に行くたびに保険に加入している方や、iPhoneなどの高額な携帯電話を購入した際にスマホ保険に入っている方はいませんか?
そんな方は、旅行保険やスマホ保険が付帯されたクレジットカードを利用することで、一時的または継続的な固定費の削減につながりますよ。

【見直しポイント⑥】自動車保険はダイレクト型へ!

自動車保険は、代理店の担当者を通して加入する「代理店型」とインターネットや電話を通して加入する「ダイレクト型」の2種類があり、代理店型は営業所の地代や人件費などのコストがかかるため、ダイレクト型よりも保険料が割高になります。
代理店を通して保険に加入している方は、これを機にダイレクト型の保険に変更してみてはいかがでしょうか。ダイレクト型の保険はWEBからいつでも簡単に加入できるのも便利な点です。
また、自動車保険の内容を見直す際には、以下のポイントもぜひチェックしてくださいね。

自動車保険のムダチェック!
  • 運転者限定の見直し
  • 車両保険の見直し
  • 運転者年齢条件を変更する
  • 必要以上の特約や補償を外す


家計に占める生命保険料の割合は、収入の5~10%が理想と言われています。これは所得帯により変化しますが、低所得帯になるほど割合が上がります。
上記の数字を一つの目安として、保険料を下げるために保険の内容の見直しをしてみてください。

ななえもんの保険見直し遍歴

えらそうに語っているが、ななえもんは保険の見直しをちゃんとしているのかにゃ?

えっへん!
実は私、かなりの保険通なのだ!

<20代前半>~初めての保険加入~

保険会社のセールスに押され、よくも分からず無理矢理保険に加入。
その後病気で何回か入院し、保険の大切さを身をもって実感。

<20代前半>~保険の見直し1回目~

初めて入った保険を解約し、新たに入院保険とがん保険に加入。
入院保障や女性特有の疾患に対するサポートが大きい保険を選択。

<20代後半>~保険の見直し2回目~

結婚後、収入保障と死亡保険が必要だと思い立ち、夫が独身時代に加入した保険を見直し。
医療保険と死亡保険が一緒になっている特殊な保険で、どちらの保障内容も大したことはないにも関わらず保険料が異常に高かっため解約。
夫の入院保険と夫婦それぞれでドル建て年金保険に新たに加入。
子供ができてからは夫婦で収入保障のある保険に追加加入。
さらに子供名義でドル建て年金保険にも加入(子供が巣立つ時用のプレゼント)。

<30代前半>~保険の見直し3回目~

貯蓄に余裕が出てきたタイミングで積立NISAをスタート。その際に保険に加入しすぎていることに気づき、収入保障の保険の掛け金を下げ、夫のドル建て年金保険を解約。

<いま>~保険の見直し4回目~

貯金もある程度確保できたので、自分の入院保険を解約。また、夫の会社の福利厚生が医療保険代わりになることを知り、夫の入院保険も安いものに入り直した。

子供のためにドル建て年金保険をかけたのは、将来のお守り代わり。
子供のうちに入っておけば20歳を超えた場合死亡保険にお金を払わなくて良くなることや、本人が海外に行ってドルで受け取りたいとなってもいいようにということを考えてドル建てにしたよ。

本当に必要なものを必要なだけ。

私は結婚したての友人2人をバイク事故と病気で亡くしました。結婚したばかりの幸せいっぱいな時期での悲しい出来事。どちらも保険に無頓着で、一方は子供も生まれたばかりでした。
そんなこともあり、私自身保険の重要性をかなり感じていますが、だからと言ってむやみやたらに保険に加入することにはまったく意味を感じません。
自分にとって何が必要で何が不要か。しっかりと考えたうえで保険選びをするべきだと思っています。

同じような保険内容でも保険会社によって保険料は異なるので、保険を選ぶ際は比較サイトを利用して複数の保険会社を検討するのがおすすめです。
これを機にご自身の現状の収入と支出、ライフステージに合った見直しをしてみてくださいね。

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